受験算数を解くために必要な力
先日、全国各地の学習塾で実施される小学生テストに全力塾の小学生コースの塾生も何人か受験をしてくれました。
よく聞かれる感想は、
「難しかった…」
というもの。
この「難しい」とはどういうことなのでしょう。
小学6年生の算数に次のような問題がありました。
まず、問題文が長い。
そして、算数の文章題で考えることは、
これが「たし算」、「ひき算」、「かけ算」、「わり算」なのか…。
では、「なに算」でしょう?
問題文に出ている数字だけで反射的に「なに算」かを判断して、式を立てることができないではないかと思います。
この問題の場合、
このような図にしてみるとわかりやすい。
〇数字がガム、□数字がチョコレート、△数字がアメです。
そうすると、「あること」に気付きます。
文章ではわかりにくいですが、一番上の950円の図と350円の図を「くらべる」ことで、ガム5個分の代金を求めることができるので、ガム1個の代金を求めることができます。
同様に、
真ん中の950円の図と350円の図を「くらべる」ことで、チョコレート4個分の代金を求めることができるので、チョコレート1個の代金を求めることができます。
最後に、
350円の図を使って、アメ1個の代金を求めることができる。
う~ん、いい問題だぁ。
さて、ここまでで「受験算数を解くために必要な力」は何か?
問題文が長いので、それを理解する力、も大切です。
ただ、このような問題で重要なことは、
「文章を言いかえる力」
です。
僕がこの問題を「図解」で解説をしましたが、
これは、文章題の「文章を図で言いかえただけ」です。
解説だからそうしたのではなく、実際にこのようなことを再現してほしい。
図にすることで、「聞かれている答え」はすぐには出ませんが、少しずつ「答え」に近づいている。
デカルトは言いました。
「困難は分割せよ。」
と。
そして、この文章題での計算は基本的な計算です。
子どもたちが言う、「難しい」というのは、
計算が難しいのではなく、「気付くのが難しい」ということ。
求め方がわかると、計算は基本的なものが多い。
受験算数、受験数学で問われる力は、
「見方、捉え方を変えることで
物事を簡単にする力」
ではないかと考えています。
さて、それを鍛えるにはどうしたらいいのでしょうか。
僕自身、息子が小6なので、ここが悩みどころです(^-^;
6月は定期テスト対策が続いていて、息子にもほとんど会えていません。
いつも土曜日に塾に来るのですが、定期テスト期間は、中学生用の座席を確保するために息子はお休みです(^-^;
そこで、
テストでわからなかった問題を家用iPadでスキャン。
スキャンしたPDFをAirdropで僕のiPadに転送。
その問題に解説授業を作成。
Airdropで解説授業を家用iPadに転送。
勉強をおもしろがる工夫をこちら側がするしかない。
僕たち大人が、「見方」や「捉え方」を変えること。
忙しい、時間がない、それは「変えられない」。
「変えられることは何か」を常に問い続ける。
と言いながら、息子でいつも「実験」です(^-^;いつもありがとう。
やはり、映像を使うとわかりやすいし、生産性が上がります。
さて、実験終了。
全力塾 上越校は夏期講習より、小学6年生でも映像を活用して、「見方」と「捉え方」の選択肢を増やすハイレベル授業をスタートします!
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