抽象化した知識を転用する
全力塾での学習指導では、ノートの取り方をこのように行っています。
今までは、「抽象化」を中心に説明してきました。
「抽象化」のゾーンには、
「共通点」・「違い」・「因果関係」・「具体例」
を書くようにしています。
では、一番右の「転用」のゾーンでは何を書くのか?
具体的に中2数学の「合同の証明」で説明していきたいと思います。
今週のウォーミングアップテストでは、
このような問題を出題しました。
合同の証明を「抽象化」してみると
ただ、この問題のポイントは
この長さが等しいことをどのように説明していくか。
このように、基本的な三角形の合同の証明は等しいところを3つ挙げる。
そのときに「仮定」や「定義」、「性質」を活用します。
しかし、それだけでは説明できない問題があります。
それは、「等式」を使って等しいところを示す問題。
このような問題は他にもあります。
例えば、
この問題は、学校のワークの応用問題のページでもよく登場します。
この問題でもポイントになるのは、
この問題も先ほどとの「共通点」を「転用」することができます。
問題の解き方を覚えるのではなく、問題の共通点を探す感覚。
この感覚が勉強では重要になります。
当然、練習も必要です。ただ、その練習も目的が、
「『抽象化』できることはないか」
を探すようになること。
そして、他の問題に「転用」する。
学力が上がっていくイメージは、
このように、大きくなっていく、というイメージよりも
このように、つなぎ合わせていくようなイメージだと考えています。
このような考え方は、「転用」するという行動から生まれていきます
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