それ、本当に「わからない」なの?

新学期がスタートして、新学年の学習が始まりました。

1学期は「決まっていること」を学ぶ単元が中心です。

2学期以降は1学期と違い、「自分で決めること」が大切になる単元を学習していきます。

数学で言えば、

1学期は「正負の数」、「文字式」、「式の計算」など、決まっていることが中心。

そして2学期以降は、「方程式の利用」、「関数」などのように、自分で「何がxかを決める」、「どの座標を代入する」かを決めてから取り掛かることが中心になります。

勉強がわからなくなった…、成績が下がった…、という人が塾に来たとき、

僕はまず、

「決まっていること」がわかるか?

「自分で決めること」ができるか?

を見るようにしています。

それによって学習方法や指導方法が変わるからです。

よく、

「わかる」が「できる」になる。

というようなことが言われますが、

「わかる」と「できる」の間には、「決める」という思考があると思います。


1学期は「決まっていること」を学ぶ時期ですが、

「わからない」という質問が起きるときがあります。

しかし、その「わからない」が本当に「わからない」なのかを考える必要があります。

全力塾で質問されるときに、塾生に声をかけているの、

「どこまでわかっているか?」

ということです。

そうすると、

「自分の答えや考え方が合っているか不安」

という理由で、「わからない」にしてしまっていることがあります。


一人で勉強しているときも、

「どこまでわかっているか」

という自己把握をしてみましょう。

そうすると、

・過去分詞を覚えていない。

・公式を忘れちゃった。

ということに気付くかもしれません。

そして、何をすればいいか、が決まってくる。

「どこまでわかっているか」

という自己把握をすることと、それを指導者に伝える自己開示。

その行動が必ず、「自分で決めること」が大切になってくる単元で生かされるようになります。