中学受験で大切なこと【算数編】

今年度は、中学受験を意識して全力塾に来ている小学6年生が多いです。

学校での学習内容も大切にしていますが、前学年の復習にも力を入れています。

この時期に特に力を入れているのが、

「工夫すること」

です。

受験算数の「工夫」とは何か?

僕は、「もっとも効率が良い方法で求めること」だと考えています。


受験の算数や数学は、

「難易度が高い」=「気付くのが難しい」

ということだと思います。

実際、気付くと、計算は簡単だったりすることが多い。

ですから、どんな内容でも、「工夫すること」を大切にしています。

例えば、計算のきまり。

(〇+△)×□=〇×□+△×□

中学で言う「分配法則」ですね。

こういう法則を活用できることが大切です。

小5で円周の求め方を学習しました。

小6では円の面積を学習します。

複雑な形の円の面積や演習になると、「〇×3.14」が式の中に何回も出てくることがありますが、工夫すれば、

(〇+△)×3.14

のような形になり、「×3.14」の計算は1回だけにすることができます。

こうすることにより、計算のスピードは速くなり、ミスも減らすことができる。

前回のブログの「ミスをしない方法」にも通ずる部分がありますが、

「ミスをしない」という否定形はできないけど、

「工夫する」という肯定形はできる。


そして、スピード。

計算のスピードが速い、というのは、「手の動きが速い」ということではありません。

計算のスピードが速い、というのは、「手が止まらない」ということです。

これも「手を止めない」という否定形はできません。

しかし、これも「工夫をする」と決めることで、計算を簡略化できます。

計算を簡略化していくことで、結果的に速く計算できる。


算数は「工夫」の宝庫です。

算数は「生活に必要な力」を育てる学問です。

受験をする、しないに関わらず、とても大切な力が身に付きます。