じゃないほう

中1、中2生は定期テストに向けて、中3生は高校受験に向けた学習が進んでいます。

定期テストは、約3か月間学習した内容を理解できているかを測るようなテストです。

では、高校受験も同じように3年間学習した内容が理解できているかを測るようなテストなのでしょうか。


ある法則性、というかコツに気付いたのですが、

高校入試の難易度の高い問題は、

「じゃない方」に注目しないと答えが出せない問題が多い。

聞かれている長さ、「じゃないほう」。

聞かれたいる角度、「じゃないほう」。

聞かれている数、「じゃないほう」。

聞かれている抵抗、「じゃないほう」。

聞かれている国、「じゃないほう」。

「じゃないほう」が答えなのではなく、

「じゃないほう」に注目すること。


高校入試の過去問や模試の解説を作るときに意識しているのは、

「解き方」よりも「再現性」。

「この長さを求めるには、まずここの長さを求める必要性があります。」

と解説するのは簡単。

それよりも、

「どうしたら本番でその発想になるのか?」を意識して解説を作っています。

そのときに、「じゃないほう」に注目することが大切だと気付きました。


当然、3年間学習したことを理解していることも大切です。

ただし、その知識と「じゃないほう」を見る視点が求められる。

この「じゃないほう」の発想は、定期テストではほとんど問われません。

では、どのように、「じゃないほう」に気付けるのか?

それは、日々の生活の中で「じゃないほう」を意識すること。

ネガティブなことにポジティブな面を見つける。

めんどくさいことをすすんでやる。

つまらないことを楽しいに変えられる。

あ、今まで言ってきたことだ...。


中3受験生は入試まで1ヶ月をきり、不安なこともあるでしょう。

ただ、得られるものが「合否」だけでないことを考えてみる。

この辛く苦しい時期を通してどんなことが身に付いているのか、を考えてみる。

そういう考え方が、状況を変えてくれるかもしれません。