どこで差がついているかわかった!

最後の新潟県統一模試が終わり、解説授業が進んでいます。

みんな受験に向けて一生懸命勉強しています。

「難しい」と感じる問題は、「問題そのものが難しい」というよりは、

「気付くのが難しい」という傾向があります。

気付ければ、解くのは意外と「簡単」な問題。

何を以て「簡単か」というのは難しいのですが。


先日、解説授業を作成しながら、

「どうしたら気付けるんだろう?」

と考えていました。

ちょっと解説が大変だな、と思う問題には「ある共通点」があることに気付きました。

それは、

「条件整理」という能力が問われている

ということです。

「条件整理」とは…

あれ?そんな言葉はないみたいです。


具体的な問題で見ていきましょう。

中学受験などでも出題されることがあります。

まず、てんびんのような図に「書きかえ」てみましょう。

②と③は釣り合っているので、「合計して」も釣り合います。

そして、①を利用すると…

AとDの大小関係がわかりました。

今度はAとDの大小関係と②を利用して…

AとBの大小関係がわかりました。

そこから…

AとBとDの大小関係がわかりました。

その大小関係と①を利用するとCが一番大きいことがわかります。

つまり…


いかがでしたか?

このようにレベルの高い「条件整理」の問題は問われませんが、さりげなく「条件整理」の能力を問う問題が出題されています。

例えば、英語の問題。

実際の問題はこちら。

僕自身は英語の問題こそ「条件整理」だと思っています。

まずは、「色分け

そして「that」を使う「条件」を考える。

その中から適しているものを選ぶ。

その後、2パターンの英文が考えられます。

そこから和訳して、適しているほうを選ぶ。


英語だけでなく、様々な場面でこのような思考を問われる問題が出題されています。

点数は、「勉強の量」だけでなく、「考え方」で差がついている。


「条件整理」を鍛えるために、どんなことをすれば良いか調べました。

ふ、ふふふ、はははは!

失礼しました。

なぜ、笑ってしまったのか。

それは、自分の以前のブログの「学力を上げるために大切な力」

仮説を立てる力

言いかえる力

見方を変える力

に行きついたからです。

なんだ、前から言っていたことか、と。


そして、このような感覚、実は「あること」でも磨けます。

それは、

トランプやUNOなどのカードゲームや将棋などのボードゲーム。

こういう遊びって、「条件整理」を使って楽しんでいるのです。


入試までの期間、「楽しむ」という気持ちになれないかもしれない。

でも、今まで自分が過ごしてきた中で身につけたものを出し惜しみしない、

って考えると、まだまだやれることがあります。

遊べ、ってことじゃないですよ(^^;)

でも、たまには息抜きもしてください。